1955-06-30 第22回国会 参議院 予算委員会 第38号
従いまして先般、前年から北海道の開発について開発庁ができたりいたしておりまするが、東北及び北陸信の十一県におきましては非常に気候に恵まれておりませんのと、あらゆる条件からいって過去において非常に生活損耗が多い、生活が困難だ。
従いまして先般、前年から北海道の開発について開発庁ができたりいたしておりまするが、東北及び北陸信の十一県におきましては非常に気候に恵まれておりませんのと、あらゆる条件からいって過去において非常に生活損耗が多い、生活が困難だ。
この法律案の大体の趣旨といたしまする点は、戰前、戰後を通じて、日本の穀倉として国民の食生活を支えて参つた東北、北陸信等に対して、今後財政力の許す最大限度で土地改良事業等に追加的な投資を行い、国民食糧の自給力向上のための有力な手段にしたいということと、早場米奨励金等の減額に伴つて非常な不利な條件下に農業を営むこの地域の住民の生活が次第にきゆうくつに向つて来ていますので、この際保護奨励的な施策を講じ、もつて
北海道、東北、北陸信、即ち一道十一県の面積は日本積の六割を占めておりまするが、(「簡單」と呼ぶ者あり)人口は日本全人口の三割にしか達しておりません。即ち人口密度は他の温暖地方に比べて三分の一にも達しておりません。今仮に一道十一県の人口密度をその他の地方と同率まで引上げたといたしますと、日本は尚六千万人の新たな人口を收容できることになります。